ハリガネムシ

ちょっと前の話になります。
10月初旬のうちの駐車場。
花壇に水やりに出てみるとこんな光景が!

 

別の角度から

 

そしてその動画

子供の頃に死んだカマキリの横に干からびたハリガネムシがいるのは見たことありました。
生きてるハリガネムシを見たのは初めてです。

昔は「うぇ〜っ」でしたが、
今は大学で家畜寄生虫学を学んだ後なので色々と興味が湧きました。

1.こいつらって何者?
2.見た目は回虫に似てるけど、オス・メスの区別あるの?
3.どんな生活環?

21世紀、インターネットの時代、疑問に思ったことはサッと調べられる。
いい世の中になりました。

そうして出て来たのがこのナショジオのサイト。
ハリガネムシの研究者の神戸大学の佐藤拓哉先生。
すごい面白かったので一読の価値ありです。

https://natgeo.nikkeibp.co.jp/nng/article/20141030/422341/?P=1

いっきに読ませていただきました。

カマドウマ(通称:便所コオロギ)の哀れなことよ(T ^ T)

ハリガネムシ、生活環(一生を終えて次世代につなぐ生活サイクル)で水中生活を必要とします。
なのに、なぜにカマキリ?
僕の推測では、

伊万里川で羽化したカゲロウなどの生物がヒラヒラ飛んでいるところをカマキリに捕食。

カマキリの体内で順調に成長

カマキリを水辺に誘導しようと各種生理活性物質を分泌

カマキリは本来水辺に住む生き物ではないので願い叶わず

あっぷる動物病院のコンクリートの駐車場でカマキリから脱出

哀れどちらも干からびることに

ハリガネムシは虫の間を行き来する寄生虫。
これって犬糸状虫(フィラリア)やらマンソン裂頭条虫(総称サナダムシ)などの動物に寄生する虫たちと似てるやん。

肝蛭(かんてつ)のモノアラガイ類は肝蛭の幼生が寄生していると、牛や鹿に捕食されやすくするために水草の上の方に移動します。

エキノコックスの中間宿主のネズミはエキノコックスに寄生されると肝炎おこして動きが鈍くなりキタキツネに捕食されやすくなります。

なんとかして子孫を残そうという生物の戦略なんですね。

寄生虫ってやっぱり面白い。

 

そして、ここから本題。

フィラリアを持っている蚊はL1〜L2期くらいの幼生を持っていると、
持っていない蚊よりも攻撃性が増すそうです。
これも何らかの生理活性物質を寄生虫が出して、宿主の蚊を操っているんでしょうね。

夜の佐賀はめっきり寒くなって秋の虫の音も少なくなって来ましたが、
朝うちのワンコのりんご姐さんをドッグランに出していると顔中蚊だらけにしてます。

フィラリア薬の投与目安は最後に蚊を見かけてから1ヶ月後まで。

北部九州ではだいたい12月が最終投与となります。

みなさまフィラリア薬の投与をお忘れなく。

そいぎぃ。

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