ダニ
久しぶりの更新となります(^_^;)
そろそろ梅雨に入りますが、今年はどうも雨が少なそうな感じですね。
そんな6月。
ワンコやニャンコに大敵な「蚊」や「ダニ」のシーズンです。
数日前に来院。
「なんだか食欲が無くて元気がないのよね」
身体検査で体を撫で回してると何やら背中にボコボコとあります。
毛をかき分けてみると(°_°)
お腹いっぱいに血を吸ったダニだらけ。
舌が白っぽい。
歯茎を押してみると赤く戻らない。
おぉ、貧血してるじゃん( ;´Д`)
今年から導入したシスメックス社のpoch-100iVの出番です!
そしたらなんとHCT(ヘマトクリット値)が11%じゃんよ(>Д<;;)
ヘマトクリット値は簡単に説明すると血液全部に対する血球成分(実の部分ですな)の比率。
健康な犬でオスなら45〜50%、メスだと40%〜
そんで、そのワンコにくっ付いてたダニの一部です。
その拡大。※干しぶどうではありません。
これはほんの一部です。
そのワンコにはこの10倍くらいはいました。
以前聴講したダニのセミナーでの話。
ダニは山にしか居ないようなイメージですが講師の先生の調査結果だとダニの生息場所の割合は、
(河川・海辺):(公園):(庭・犬舎):(山・森林)≒1:1:1:1
でどこにいても寄生されるリスクは変わらないとか。
ワンコの行動範囲にダニが卵を産んだら、そこがホットスポットになりますからね。
このワンコも特段山歩きに連れて行ってる訳ではありません。
ふだんは庭につながれていて、散歩がてら庭に放す感じです。
そしてこのワンコは悪いことにバベシアの寄生も認められました。
バベシアは赤血球に寄生→赤血球の成分を使って増殖→増殖したら赤血球が破れて他の赤血球に寄生
これを繰り返すのでどんどん貧血が進みます。
ダニにやられ、バベシアにもやられとダブルパンチですね。
そんなダニやノミの寄生リスクのあるワンコやニャンコに朗報。
ワンコにはこれ!
ノミ、ダニ、フィラリア、回虫、鉤虫、鞭虫の駆除・予防がいっぺんに出来ます。
そして、ニャンコにはこれ!
おなじみ、フロントラインとその進化形のブロードライン。
フロントラインプラスはノミ、ノミの卵・幼虫、ダニを駆除して寄せ付けません。
進化形のブロードラインは、
ノミ(成虫、卵、幼虫)、ダニ、フィラリア、回虫、鉤虫、瓜実条虫(サナダムシですね)、猫条虫(これもサナダムシですね)、多包条虫(エキノコックスですが、九州には居ないはず)の駆除と予防が出来ます。
昔、国家試験の勉強で寄生虫分野は点数の稼ぎどころでした。
極端に最新情報を知らなくても、教科書を丸暗記すれば点数稼げましたから(笑)
蝶々やカマキリ、カミキリムシやらとにかく虫は苦手なのですが、
なぜか寄生虫は面白くて好きなんですね。
ただし、僕がノミは刺されると腫れ上がるノミアレルギーなんで眺めるだけですが。
外部寄生虫、内部寄生虫とさまざまな種類が存在して、
宿主にほとんどなにも害を与えないモノから、
致死的な害を与えるモノまで。
寄生虫って不思議な存在ですね。
久しぶりなんで長くなってしまいました。
そいぎぃm(_ _)m