自然治癒力
気が付けが1月も終わりに近づいてしまいました。
このブログも放置気味(^^;;)
ネタはまぁまぁあるのですが、ここには書けないようなモノばかり・・・
さて、昨年末にバイクが壊れました。
フロントフォークのオイルシールの破損。
矢印のとこです。
速攻でバイク屋さんにTELして入院。
オイルシールの交換で無事退院して来ました。
機械物は放置していても治りませんね。当たり前のことですが(^^;;)
その点生き物には自力で治ろうとする力が備わってます。
久しぶりのUPの話はそんな自然治癒力に関しての話です。
以下、結構グロい写真があります。
閲覧に関しては自己責任でお願いしますm(_ _)m
秋のある日。
写真の猫が連れられて来ました。
酪農家で飼われてる牛舎猫です。
ネズミを追いかけて牛の餌を混ぜるミキシングの機械の下に入りました。
結果は、モーター?チェーン?に巻き込まれて、
前腕の骨折と右側の太腿がすだれ状に裂けていました。
麻酔前では上記の写真のようにゆっくり詳しく観察出来ず「縫えるんじゃね」くらいの軽い気持ちで引き受けましたが、麻酔して観察で上の2枚の写真。
この後毛刈りをしてびっくりヽ(゚Д゚;)ノ!!しました。
皮膚足りないじゃん。
皮膚移植?
そんな設備ないし・・・
とりあえず縫い始めて、ひたすら縫って、縫って、塗って・・・・
泣きながら夜鍋して縫いました。
何回糸を結んだかわかりません。
いっぱいです。
ところが、この猫は若い雄なので、安静にしとけと言っても話が通じる訳もなく(^^;;)
ちょこまかと動いてせっかく縫ったところが剥がれて、舐めて(T0T)
下の写真のようになりました。
もうちょっとだけじっとしててくれたら(T0T)
ただし、この写真をよく見ると上の写真と違います。
筋肉がモロに露出してる訳ではないのです。
筋層の上に脂肪?真皮?が形成されてます。
縫うには皮膚の断面が遠いので、ここからは湿潤療法に切り替えました。
医療用の大判のハイドロコロイドシートです。
ドラッグストアなどでは「傷パワーなんちゃら」とかの商品名でいろんな会社から売りに出されています。
それに切り替えてから1ヶ月後の写真が下です。
びっくりしました。
ここまで綺麗に治るとは(T0T)
新しく生えた毛もちゃんと色分けされて発毛してます。
勉強になりました。
元来、生物って治る力を持ってるんです。
それの応用が幹細胞の話だったりします。
バキーって折れたり、
ぐしゅって潰れたり。
そんな時に患部からいろんな細胞刺激因子が放出されます。
それを上手にコントロール出来たらもっと楽に、早く治療できるんでしょうけど、それはなかなか難しい。
今回は上手くいったなとちょっと自慢出来ます(笑)
生き物の本来持っている力にちょっと後押しすることで完治に繋がった症例でした。
※前腕の骨折もしていましたが、それはあっさり治ってます。